ひとつの額縁には、実はふたつの物語が眠っていました。
Heritage Collectionで古布の質感に触れられるように額縁の縁だけを使うと決めたとき、そこにはめ込まれていたガラスだけが手元に残ります。七十枚あまりの額縁は、長い年月をかけて家族がそれぞれのタイミングで飾ってきたもの——サイズも厚みも、ひとつとして同じものはありません。
そのばらばらのガラスを一枚ずつ取り出し、同じ大きさのもの同士を探し出してペアにしていく。まるで神経衰弱のような、地道な作業でした。
けれど、その作業を続けるうちに気づいたことがあります。ガラスには、布にはない透明感と光があるということ。
そこから生まれたのが、Trancheartです。光を通すレジンを背景に、そこへ草花を閉じ込め、重ねていく。透明感と光と花の掛け合わせから生まれる、他にはないフラワーアート。Trancheartは、そんなガラスに、光と花を閉じ込め重ねるアートです。











