一枚の布には、それを纏った人の時間が宿っています。
祖母の着物、母の帯、遠い国で誰かが身にまとったサリー。年齢も、性別も、国も、時代も関係なく、人はそれぞれの布に、その時々の記憶を重ねてきました。
けれど時が経てば、その布は簞笥の奥で眠るだけの存在になっていきます。着ることはもうない。それでも、手放すことはできない——そんな布たちに、もう一度日の目を見せたいと思いました。
Heritage Collectionは、そうした歴史のある布(古布)を、額の中で新しいカタチのアートへと紡ぎ直す、そんなコレクションです。古布そのものの質感、織りの表情に触れられるように、額縁はあえて縁の部分だけを残しました。そしてその中に、今を生きる一輪の花を挿せる場所を設けています。
過去の記憶をまとった布と、今この瞬間の花。ふたつの時間が、ひとつの額の中でともに息をする。それがHeritage Collectionの目指すアートのかたちです。
着物や帯だけでなく、大正ロマンや昭和レトロの柄の古布、思い入れのある洋服など、これからも様々な布との出会いを作品にしていきたいと考えています。そしていつか、あなた自身の大切な布から、あなただけの一点を仕立てられる日を——オーダーという形でお届けできたらと思っています。











